残酷な神が支配するやっと読み終える。長かった、やっとというのが実に正確な表現であったと思う。
この漫画から僕が受け止めたのは、『死と向き合う』という事なのだろう。悲しいことではあるが、虐待という事実は、死における背景としての意味でしかない。
性的な虐待というニュアンスを重きに置けば、『エデンの花』という作品がある。残酷において虐待は決して重要なモチーフではないのだ、むしろ死こそ、重要なモチーフなのである。そして前半では決してそれが伝わらない、虐待のイメージに隠れている、後半で姿を現す。神はシンボルの中に身を隠すのである。
詳しい考察はいずれ時間を掛けて書くつもりだ、今は無事読み終えたことで了としたい。
1. 無題
「残酷…」、私が読んだのは3年くらい前になりますが、一回読んだだけでは何がなにやら理解が出来ず…、というか、結局この話は何が言いたかったのかが掴みきれず、それから続けて3回読み、やっとテーマを把握した気がしたのを覚えていますよ。
最初は読むだけで精一杯なんですよね。そう、読むのが辛くて。でも何故か最後まで読まないといけない気がしたんですよ。
奇漫亭さんのブログを拝見して、当時の気持ちが蘇ってきました。もう、読んでから時間がたっちゃったので、内容をかなり忘れていると思いますが、「残酷…」に対しての奇漫亭さんの考察、興味深くお待ちしております。